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医療監修コラム

渋柿の驚くべき健康への効果とは?研究からわかった凄さ

奈良県立医科大学からの渋柿の研究結果

奈良県立医科大学からの研究発表では、「柿渋」による健康効果が報告されているんです。

今、世界中が翻弄されているコロナウィルスにも効果があるという事で報告されました。
新型コロナウイルスが不活化するように働きかけてくれるということを実験で確かめたと発表しているのです。

柿渋に含まれる成分の「柿タンニン」に迫っていきましょう。
この柿タンニンには、ウイルスを不活性化する抗ウイルス作用があると考えられていたのです。

そこで、

研究グループは、試験管の中で「新型コロナウイルスと唾液のみ」と「新型コロナウイルス、唾液に柿渋を加えた場合」を比較する実験を行いました。
その結果、柿渋を加えることで新型コロナウイルスを不活化できることを明らかにしたのです。

渋柿 コロナ柿から高純度に抽出した柿タンニンが、新型コロナウイルスを1万分の1以下に不活化するといいます。
「柿タンニン」は、柿渋の主成分であるポリフェノールです。

ポリフェノールはインフルエンザやノロウイルス、O157などの病原菌を不活性化する抗菌・抗ウイルス作用があると研究などでもわかっている優れもの。
抗酸化作用とかも優れていて、健康にはプラスなんですね。

タンニン含有量の高い渋柿は、これらか注目されるかもしれません。
そして、渋柿を利用した開発が進められていくといいます。

渋柿をとれば何でもOKではないので要注意

ただ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療効果については検証はされていません。
そのため、今後は、飛沫などで口の中に新型コロナウイルスが入った場合での予防効果や、柿渋を飴やガムなどに混ぜて口に含むことでCOVID-19の罹患率を低下できるかを調べる実験が考えられるといいます。

期待したいですね。

ただ、渋柿の柿タンニンはウィルスの不活化にはある一定量の濃度が必要という点もあります。
柿渋の柿タンニンの濃度とウイルスとの接触時間が重要ということで、なんでも渋柿をとれば大丈夫だと言い切れるわけでもないわけですね。

渋柿には可溶性のタンニンが含まれています。
干し柿などの甘柿にしたり、アルコールなどを使って渋抜きをすると、タンニンが不溶性のものに変化してしまいます。
渋味を感じない形に変化してしまうのです・・・。
なので、加工次第では効果が期待できない可能性もあります。

さらに、鉄欠乏症貧血などの治療薬を服用している場合は、タンニンの摂り過ぎには注意が必要になることもあります。
柿の健康効果を過剰に期待することなく、適度に食べることも心がけていきましょう。

渋柿にはもともと柿がもっているメリットもあるので楽しい毎日の食卓に渋柿のエッセンスがあるのもよいでしょう。
柿の産地でとれた新鮮な柿、またその柿を使ったおいしいワインなども適度に取り入れることで、豊かな食生活を応援してもらえるはずです。

参考文献
https://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/r2nendo/documents/houdousiryou.pdf
https://www.naramed-u.ac.jp/university/kenkyu-sangakukan/oshirase/r2nendo/documents/kouboyouryou.pdf
https://www.naramed-u.ac.jp/

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